仕事のやめどき。

もう会社で歳は言えない・・・・。」

早紀は34歳。

短大をでて、会社に勤めてもう14年になる。

一般事務なので、やっていることは14年前と変わらないが、

先輩や同期は結婚や育児を理由に辞めていき、

残っているのは早紀だけになった。

「結婚していつでも辞められる」後輩は多少残っているが、

どちらにしてもいずれ辞めていく。

早紀だけが残されていくことは変わらない。

「どうしてみんなあんな風にいいタイミングで会社を辞められるのかな。」


いつも早紀には疑問だった。

みんなに祝福されて、辞めていく。

引き際を知っているというのはこういうことなのだろうか。

恵美もまた34歳。独身。早紀の同期である。

恵美は一般事務で採用されたが、総合職へ転換し、

今は総合職としてバリバリ働いている。

きっと一生働いていくのだろう。

早紀は「私にはできない」と思いながらも、

少し恵美をうらやましく思っていた。

早紀と恵美は正反対のようで意外にうまが合い、

時間が合うと、ランチを一緒にしていた。

早紀の会社の一般職女子社員の間では、

総合職なんて仕事はきつくなるし、

転勤はあるし、あまり給料はあがらないということで不人気だった。

だから総合職に転換した恵美のことをよく言う女子社員は少ない。

「結局目立ちたいだけ」とか「変わってる」とか、

一般職という穏やかな生活を捨てて、

試験を受けてまで総合職に変わりたい理由が分からないのだ。

仕事がなくて、一日会社にいるだけで

楽をしてお給料をもらえるなんて一番いいと

みんな思っている。

にほんブログ村 OL日記ブログ 30代OLへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました