仕事女(4)

最近あまり会ってないなと思っていたら、

彼に新しい彼女ができたらしい。

「それって二股じゃない!」

と怒る気にもならず、

大人の女らしく、あっさり別れてあげた。

もともと自然消滅に近いから責められない。

「あ、やっぱり?」

という感じだ。

別れる勇気もなかったから、なんか脱力。

家に帰って初めて実感する。

「私振られたんだ・・・。」

男のいない生活。

このまま本当に仕事だけで、ずっと独りかも・・・。

彼とはうまくいっていなかった。

それは自分のせいでもある。

分かっていたのに、どうして泣いちゃうんだろう。

どうして部屋真っ暗にして、

ヘッドホンで大音量にして中島みゆきとか聞いて、

「私ってやっぱだめなんだ。」

とか思っちゃうんだろう。

一晩中泣いたら、外がだんだん明るくなってきた。

もうすぐ朝だ。

明日はまた会社。

仕事。仕事。仕事。

仕事をしててよかった。

きっと仕事している間は考える暇もない。

忘れられる。忘れられる。忘れられる。

自分に暗示をかける。鏡をみて笑ってみる。

きっと大丈夫。

仕事をちゃんとやる。何にもなかったみたいに。

そこから始めよう。

そこにきっと私の居場所はある。


コメント

タイトルとURLをコピーしました