彼との約束

たどりついた美術館は空いていた。

こんなひどい雨の中、

わざわざ画をみに来る人なんてめずらしいのだろう。

髪はぐちゃぐちゃ。

すべてがびしょぬれ。

美紀のあまりにあれた格好をみて、

美術展の切符をきってくれたおばさんも

「ひどい雨ですね。」と笑いかける。

切符の半券と一緒にもらった美術展のパンフレット。

パンフレットを手にもっていれば、

声をかけるという彼との約束。

これをバックにしまっておけば、

もう彼に声をかけられることもない。

画を観る前に、

とりあえず化粧室で全体を整えて・・・。

と思ったのに、

整うようなレベルのぬれ方ではなかった。

化粧は適当になおしたけど、

髪は、もうどうしようもない。

もういいや。

どうにでもなれ。

パンフレットは手に持ったままで。

彼から連絡をもらって、もう半年もたった。

彼がそんな約束を覚えているかどうかなんて分からない。

このぐちゃぐちゃな私が今の私なんだ。

何だかもういろいろ考えることに疲れた。

〈iyokanからのお願い☆〉

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