外はひどい雨。
一歩外に出たとたんに、
足元に雨が吹きつける。
新しくおろしたばかりのパンツはびしょぬれ。
茶色のパンプスは雨に濡れて、
さらに深い深い茶色になっていく。
強い風で髪も舞い上がる。
きっと美術館についた頃には、
「どこから来たの?」
と言われそうなひどい格好になっているだろう。
今日の服に似合わない花柄の傘。
拭いても乾かないほど濡れた服。
ふくらんでしまった髪。
整えても元には戻らないであろう。
もうやめてしまおうか。
ここまでして美術館に行く私って、何だろう。
約束があるわけでもないのに。
でも今日行かなければ、
もう二度と彼には会えないような気がする。
彼の笑顔がみたいな。
雨に濡れながら、
必死で彼のことを考えていた。
〈iyokanからのお願い☆〉
読んでいただいて、ありがとうございます。
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