休みの日に会うようになって、3回目のデート。
映画をみたあとで、食事をしているとき、
斎藤くんは言った。
「職場の先輩だから、
どうやって誘っていいか分からなかったんです。
でも、今日は言おうと決めてきました。
結婚を前提に僕とつきあってください。」
ああ、ついに言われてしまった・・・。
うれしいはずなのに、美紀は素直に喜べない。
斎藤くんは理想的な青年だ。
結婚してもきっと優しい。
何回か会っただけで、彼の人柄は伝わってきた。
告白するまでに、じっくりと時間をかけたのも、
彼らしい優しさなんだろう。
それも分かる。
でも、美紀は「美術館で出会った彼」がまだ気になっていた。
奥さんも子供もいる人が、気になるなんて。
目の前にいる青年を選ぶ方が、絶対にいい。
そんなこと、誰に言われなくても分かっている。
もう半ばあきらめかけてた結婚のチャンス。
自分のことをこんなに好きでいてくれる人がいる。
こんな幸運はもう二度と訪れないかもしれない。
〈iyokanからのお願い☆〉
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