先日ひょんなことから、
異業種交流会なるものに参加した。
正確には「異業種交流会」という名前ではなく、
「勉強会」という名前がついたもので、
その後に懇親会という飲み会があるもの。
そこで50代自営業の女性に出会った。
彼女には子供が二人いてもう成人しているとのこと。
「もう安心ですね。旦那さまとの時間がもてますね。」
と何気なく私が言うと、
「違うの。私ね。5年前に離婚したのよ。
30年も一緒だったけど。」と彼女。
「え。30年も?」と絶句の私に彼女は続けた。
「女にとっては、1年も5年も30年も一緒。長さなんて関係ないの。
お互い憎み合っているわけでもなくて、
ただもういいかなって、卒業したのよ。」と。
う~ん。なるほど。何となく分かる。
女には前しかないから。
「夫も分かっていたみたい。
『いつ言い出すかと思ってた』って言ってたから。」と彼女は続けた。
そんなものかもしれない。
夫婦いつも一緒にいれば、
心が離れていることはなんとなく伝わる。
そのままずっと一緒にいるつらさ。
今の小さな幸せがいつか終わるのではないかという不安。
そんな状態でいるよりもきっぱりと別れてしまった方がいい。
それが彼女のいう『卒業』なんだろう。
結婚したら、その先には何があるのだろう。
もしかしたら彼女のような卒業があるのかもしれない。
なぜなら人は変わるから。
それでも永遠の愛を誓いたい。信じていたい。
もし卒業することがあったとしても、
それまでの時間にはきっと幸せなこともあるから。
それが帳消しになるくらい不幸ではないはずだから。
「卒業」の二文字には、それまでの満足が含まれてる。
結婚を卒業する。それもアリなんだと思う。
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まとめtyaiました【結婚を卒業する。】
先日ひょんなことから、異業種交流会なるものに参加した。正確には「異業種交流会」という名前ではなく、「勉強会」という名前がついたもので、その後に懇親会という飲み会があるもの。そこで50代自営業の女性に出会った。彼女には子供が二人いてもう成人しているとのこ…