運命の再会

青山さん?青山由美さん?」

駅の近くで声をかけられて、由美は振りかえった。

見ると知らない女が立っていた。

「私。青木。ほら小学校で一緒だった。覚えてる?」

出席番号が近かった女の子。

いたような気もするが、こんな顔だったか・・・。

もう25年も経っているのに、思い出せるはずもない。

「ああ~。」

と一応思い出したふり。

でも、本音を言えば小学校の同級生なんて二度と会いたくない。

たまたま小学校が一緒で、同じ部屋にいたというだけでしょ。

そんな由美の気持など知るはずもなく女は勝手に続ける。

「駅の近くで何回か見かけて、青山さんじゃないかなと思って、

前から気になっていたの。

やっぱりそうだった。よかった~。」


何もいいことなんてない。

本当は、こんなところ引っ越したかった。

二度と昔の由美を知っている人と会わないように。

駅を通るときは、早足で。

電車に乗るときも、人と目を合わさないように過ごしてきた。

なぜ今さら声をかけるの?

人は自分が幸せだとそれを皆に自慢したい。

「青木」もふわふわのスカート、ぱっちりした目もと、

20代と言ってもとおるだろう。

左手の薬指には指輪。

幸せオーラがあふれていて、由美にはまぶしい。

今や100kgを超える由美。

昔の面影なんてないはずなのに、よく分かったなとも思う。

並んだ二人は対照的だ。

二人がそれぞれこうなることは、

もともと決まっていた運命だったの?

25年たってもまだ私のことをバカにしたいの?

私がデブだから?

くやしい!

でも、25年前と同じで何も言えない。

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